目黒区出身 公認会計士 目黒の未来を考える

山村 まい -Official Web Site-

目黒区 議会

“意見”を叫ぶだけで満足とするのか?真の変革を求めるか?

こんにちは、山村まいです。

区議になって初めての本会議 定例会が終わりました。

選挙後から続く忙しい日々が落ち着いて、ようやく ほっと一息つけた感覚です。

さて、これまで政治の世界とは無縁で、本当に何のしがらみもない無所属のわたし。

おそらく区議のなかで最も一般区民に近いのではないでしょうか。

そんな私が本会議で感じたことについて紹介してみたいと思います。

本会議は舞台、区議は演じる役者⁉

れいわ新選組 こいでまあり さん

このたび、こいでまあり区議が紹介議員となった請願「被災者の家賃をめぐる裁判を取り下げ、謝罪を求める」については不採択となりました。

企画総務委員会では委員たちから厳しい質問を投げられてオロオロしていた(表情がよく見えて、私は心が痛かった)こいでまあり区議。

ところがどっこい、本会議においては堂々とした立ち振る舞いで「三権分立とは権利を分散し、区民を不当に苦しめることを回避するものであり、裁判取り下げは三権分立には反しない。なぜ裁判を取り下げないのか」と反対討論をこなしておられました!

反対討論が終わったときには傍聴席にいらした陳情者のみなさんから力強い拍手。

区役所のみなさん、区議たちは驚愕して苦々しい表情をされている方が多かったです・・・汗。

わたしは普段まありさんと話をするときは、普通の感覚を持つ方(鈍感とはほど遠く、空気を読む)と感じているので、なんだか本会議のまありさんは舞台に立つ役者のように感じられました。

無所属 白川愛 さん

今回の条例改正のなかに、国が新設した森林環境税を反映する趣旨のものがありました。

国税に対して地方自治体が「そんなのは認めない」といって徴収しないということは不可能ですから、条例改正せざるを得ません。

そんななか、白川愛さんは「森林環境税は所得に関わらず一律で年額1000円徴収とのことで税負担の逆進性があるため反対」と反対討論をこなしておられました!

内容としては私も同感ですし、区議という立場で主張するのは区議会でしかない というお考えなのだろうと思います。

とはいえ、条例改正を反対したとしても、森林環境税自体を反対できるわけではありませんので、やはり “舞台で演じる役者のようだなぁ”と感じられました。

少数派としての立場の難しさ

政治は多数派が圧倒的に有利

“舞台で演じる役者のようだと感じた” というのは、馬鹿にしているわけでも皮肉のわけでもありません。

そうせざるを得ないという状況があるのだろうと思っています。

というのも、陳情/請願の審査のように区議たちが 採択or不採択を選択できるような場面においては、どうしたって多数派の意見しか通らないためです。

目黒区議は36名、自民 10名、未来 7名、公明 5名 の3会派が集まれば 22名となり過半数となります。

共産 4名、無会派 こいでさん、白川さん、ましもさん 3名は今回意見が一致しているものもありましたが、それでも 7名ですので意見が通ることはありません。

また、このように採択or不採択を選択できる場面以外、例えば一般質問や委員会においても、大会派ほど圧倒的に有利にされています。

質問の順番は大きい会派からと決まっていたり、区役所の方々との距離感も会派によって異なります。

一般質問の際、自民会派には盛大な拍手があるのに無会派だと静か・・・といった、「ちょっと、それは人として どうなのかな?」と思う差もあります。

少数派でも意見を叫ぶことはできる

「無所属」「無会派」 というと一般区民としては「しがらみない!区民寄りで頑張ってくれるはず!!」と期待するものですが、

(無所属はともかく)無会派ともなると、区議会において パワーはない に等しい状況となってしまいます。

それってどうなのよ⁉ 少数意見が反映されないってヒドイじゃない‼ と思いますよね。

わたしもそう思いますが、ともかく現状ルールとしては、多数派が圧倒的有利となっていますので、少数派としては「とにかく意見を叫ぶ」という形で存在感を出すしかない ということになるのだろうと思います。

意見を叫ぶだけでは変革はない

意見を叫ぶという形で存在感を出すという戦略もアリですが、実際の変革に結び付くかというと、それは難しいでしょう。

実際の変革を求めるならば、自民党のように基盤の強い政党に加わって下積み生活をこなし、時間をかけて少しずつ自分の意見を党の意見として採用してもらい、区政に反映していく方法、

“めぐろの未来をつくる会” のように、政党によらず信条が近い者同士で会派を作り、議会での存在感を増した状態で、区役所と適宜コミュニケーションをとりながら区政に反映していく方法、

などなど、他の区議との連携が必須になるのは間違いないと思います。

あとは(これは夢物語ですが)、区議の数を圧倒的に減らして(36名→10名)会派制をなくしたら、だいぶ面白い議会になるんじゃないかなと思います。

直近の選挙上位10名だと、維新 上田あや、無 かいでん和弘、立憲 山本ひろこ、無 岸大介、都ファ たぞえ麻友、共産 斉藤優子、自民 おのせ康裕、無 青木英太、れいわ こいでまあり、自民 河野陽子 となるので、政党もバラバラで良い感じじゃないでしょうか。

今度は「区議全体のチカラが弱まって全然 区長も区役所も聞いてくれない!」「区議ひとりひとりが忙しすぎて区民の声を拾ってくれない!」という別の弊害が出てくるかもしれませんね。

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