こんにちは、山村まいです。そろそろ新年度が始まる時期ですね。
新年度での学童保育の内定結果も出てくる時期となり、Twitterでは #学童 落ちた のハッシュタグが溢れています。
保育園の待機児童問題が深刻だった5年前、当時の子どもたちが成長して小学生になり、今度は学童保育に入れない という事態が起きているようです。
本記事では目黒区における学童保育の状況を紹介したいと思います。
保育園と学童保育の違い
「小1の壁」という言葉があるように、子どもが小学生に上がるタイミングでは育児と仕事との両立が難しくなると言われています。時短勤務が利用できなることや、保育園から小学校&学童にスムーズに移行するのが難しい といった理由があるようです。保育園と学童保育の違いを確認してみましょう。
保育園と学童保育 預かり時間
まずは保育園と学童保育の預かり時間を比較してみます。同じ公立同士で比べてみると、最大の預かり時間は保育園11時間、学童保育10時間なので、やはり保育園のほうが長いようです。ただし目黒区の学童は延長保育があるため、終わりの時刻は保育園と大きくは変わりません。
開所 | 閉所 | |
保育園 | 午前7時15分 | 午後6時15分(午後7時15分) |
学童 | 午前8時15分 | 午後6時15分(午後7時) |
保育園と学童保育の利用料
幼保無償化により保育園は3歳児以降より無償となりましたが(3歳児以降の保育料は国が負担)、従来であれば所得に応じて保育料を支払っていました。幼保無償化により幼稚園の延長預かりが月3.7万円補助されますので、月3.7万円と学童保育の利用料を比較してみます。
保育園 | 月 3.7万円 |
学童 | 月8000円 |
学童保育の利用料、かなり安いですね。学童保育では働く職員さんたちの待遇が悪く、なり手不足が深刻 という話と照らし合わせると心配になります。
保育園と学童保育の給食事情
保育園であれば、給食としてお昼ごはんを食べさせてもらえます。学童保育は、通常であれば給食は不要(小学校で給食がでるため)となります。夏休みの期間は給食がないため、各々 お弁当を持参する必要があります。
保育園と学童保育のギャップ
保育園から学童保育に移ると、親としてはギャップが大きく感じる面もあると思います。保育園が手厚い対応であるぶん、公立の学童保育が物足りなくなってしまうのかもしれません。「公立の学童保育でも給食を!」という声もありますが、学童保育では調理する施設はありませんので、現実的に少し厳しいような気がします(実現するとしたら外部委託してお弁当の配達でしょうか?追加費用もかかりますので、利用料UPですかね)わたしは利便性を高めることよりも学童保育で働く職員さんたちの環境を向上することにお金を投入したほうが良いのでは と思います。
目黒区 学童保育の内定状況は非公開
さて、目黒区において認可保育園は格段に入りやすくなりましたが(目黒区 認可保育園の入りやすさ)、学童保育はどうでしょうか。
学童保育の申込数、内定数はどうなっているのか調べてみようとしましたが、目黒区HPにおいては情報が公開されていませんでした。
認可保育園では基準指数ごと、保育園ごとの申込数・内定数が公開されているのですが、学童保育については謎に包まれています。
目黒区 学童保育の定員数
目黒区HPで公開されている学童保育の施設および定員数を確認してみましょう(令和5年度)。



目黒区の学童保育の施設数は46カ所、定員数は2,535人となっています。
ちなみに認可保育園の施設数は99箇所、定員数は7,382人です。1~5歳児で5学年、0歳児は定員数は少ないので0.5学年とすると合計5.5学年。単純に割ると1学年あたりの定員数は1,342人。学童は保育園児2学年ほどをカバーする定員数でしょうか。
目黒区 学童保育の待機児童数
目黒区HPにおいては公開されていませんでしたが、目黒区議 かいでん和弘 さんが twitterにて情報発信していました!
・令和4年度における待機児童数は127人
・令和5年度における待機児童数は270人(3月時点の見込み)
・1、2年生には1次申請で申し込んだ人はほぼ内定している状況
学童保育の利用基準指数のおいて1年生は4点、2年生は2点 加点されますので、1、2年生であれば学童保育にはほぼ入れるようです。定員数を考えると3年生以降は厳しくなってくるのではないかと思います。
まとめ
目黒区の学童保育については、申込数や内定者数については公開されていませんでした。
情報が公開されていないと新年度からの計画を立てづらくて不安な状況になってしまいますので、学童保育についても情報を公開していただくよう目黒区に働きかけていきたいと思います。
また、学童保育にどれほどの需要や要望があるのかについては今後 調査していきます。